柳沢 淇園(やなぎさわ きえん)の作品を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説

1.柳沢 淇園の作品を売りたいお客様へ

柳沢淇園は、江戸中期の文人画家です。日本文人画の先駆者のひとりであり、彩色の花鳥画や指頭画(指先で描く画)による墨竹画にすぐれていました。多能多芸の天才で書画のほか、詩文、篆刻、音楽、医学、仏典などにも通じていました。

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2.柳沢 淇園についての解説

柳沢淇園は、幼少の頃より文武・諸芸に優れており、狩野派、長崎派、その後中国画法を学び、彩色精密な写生風の画法を修めました。また、日本の文人画の大成者とされる池大雅の才能を見抜き、中国文人画を伝え、後にこの池大雅により日本文人画は大成することとなります。柳沢淇園は日本文人画の先駆者的役割を果たしたと言えます。

3.柳沢 淇園の歴史

柳沢淇園は、元禄16年(1703)大和郡山藩主・柳沢吉保の家老の家の次男として江戸に生まれます。名は里恭、字は公美、通称権太夫、柳里恭とも呼ばれました。少・青年期に藩主吉保から柳沢姓を許されます。画ははじめ狩野派を学びますが、後に長崎派の英元章に師事し、中国画法を学びます。享保9年(1724)大和郡山へ移住しました。この頃、自伝的随筆「ひとりね」を著しています。晩年は財政難に苦しむ藩のため金策に奔走しました。宝暦8年(1758)56歳で亡くなりました

4.柳沢 淇園の代表作

  • 『羅漢図』
  • 『慈雲長尾山禅定図』
  • 『睡童図』
  • 『墨竹図』

5.柳沢 淇園の作品の買取査定ポイント

柳沢淇園は、指頭画における墨竹の作品のほか、細密な写生と豊麗な色彩による花鳥画を数多く残しています。柳沢淇園の作品の買取査定ポイントは、本当に本人の作品(真作)かが重要になります。また、経年により傷みのある作品が多くあり、流通量も多くはありません。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額な価格となる場合があります。

代表的な査定ポイント
  • 真作であること
  • 作品の希少性
  • 作品の状態(染み、汚れ、破れがない)
  • 表装の状態(染み、汚れ)
  • 箱の有無

6.柳沢 淇園の作品の取引相場価格

柳沢淇園の作品は、模写の掛け軸が1.000円~60.000円、真作の掛け軸が20.000円~500.000円前後で取引されています。サイズはおおむね画寸法が縦40cm~130cm、幅30cm~60cmです。全体寸法が縦140cm~210cm、幅40cm~80cmです。画の寸法66㎝×34cm、全体寸法154cm×46cmで状態のよい作品が750.000円で売りに出されていました。ゆえに作品の状態、希少性、付属品等の有無によっては先に紹介した金額以上で取引されるでしょう。

7.柳沢 淇園の作品の買取についてのまとめ

柳沢淇園は、江戸中期に活躍した文人画家です。日本文人画の先駆者のひとりとされており、大変高い評価を得ています。真作とされる作品は多くはありません。それゆえに良質で希少な作品が市場に出れば、高額で取引される可能性があるでしょう。