安江 不空(やすえ ふくう)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.安江 不空の作品を売りたいお客様へ

安江不空は明治から昭和時代に活躍した歌人であり、画家でした。歌人としては、神代調・古代調の格調と、近代感覚が調和した歌を詠み、正岡子規に「秀麗」との評を受るほどでした。また気品ある絵を描き、画人としても一家を成したとされています。買取価格も期待できるでしょう。

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2.安江 不空についての解説

安江不空(1880年~1960年)は現世の万葉歌人と謳われた人物でした。歌人でありジャーナリストであった花田比露思は安江不空について、「記憶力抜群で、よく古事や古語に通じ、それらを駆使して詠まれる歌は、往々万葉以前の歌を思はしめ、その詞は人と人を結ぶことばといはむより、むしろ神と人とを繋ぐ「祝詞」を思はしむるものがあった」と語っています。7歳のとき脳膜炎を発症後耳が不自由になり、会話はすべて筆談であったそうです。

3.安江 不空の歴史

安江不空、本名・安江廉介は明治13(1880)年、大和広瀬神社宮司・安江靜の長男として奈良県に生まれました。別号に秋水があります。幼いころ富岡鉄斎の訓育を受け、明治30年上京して東京美術学校に入学、橋本雅邦に師事しました。また正岡子規に歌を学び、子規門下七大弟子(他に伊藤左千夫、長塚節、香取秀真、森田義郎、蕨真、岡麓)の一人に挙げられました。明治33年根岸短歌会に入り「馬酔木」などに参加。43年関西同人根岸短歌会を結成しました。日本美術院研究員。昭和35年没、81歳でした。没後「安江不空全歌集」が刊行されています。

4.安江 不空の作品の買取査定ポイント

安江不空の作品では、比較的新しい時代の作家ですので状態の良いものが好まれます。また真作を保証するものとして共箱などが揃っていると査定価格は高くなるでしょう。ほかにも仕立てやサイズ、画題などもあわせて総合的に評価されます。

代表的な査定ポイント
  • どのような仕立てか
  • 安江不空の署名・落款があるか
  • 箱書や極書などがないか
  • なにが描かれているか
  • 付属品の欠けはないか
  • 保存状態は良好か

5.安江 不空の作品の取引相場価格

安江不空の作品はネットオークションで38,211円の値で落札されていました。紙本着色の画讃もので画題は『荷田春満大人像図』、「ふみわけよ 大和にはあらぬ 唐鳥の 跡を見るのみ 人の道かは」短歌讃、サイズは掛軸全体が198cm×45cm、本紙が125cm×31cm、状態は「時代感、折れ、シミあり。箱一部欠損してます」と説明されていました。

6.安江 不空の作品の買取についてのまとめ

「和歌は言霊」とした格調高い歌を詠み、また画にも一家を成した安江不空。気品ある不空の掛け軸は美術市場でも多く売買されています。もし安江不空の作品をお持ちでしたら、一度査定に出してみることをお勧めいたします。