安岡 正篤(やすおか まさひろ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.安岡 正篤の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

安岡正篤は大正から昭和期に活躍した陽明学者、思想家、哲学者です。戦前は「青少年の精神教化運動」を主導し、戦後は政、財、菅各界に隠然たる影響力を持った人物でした。安岡正篤の掛け軸は市場に出回っている数が少ないため、作品によっては高値査定も期待できるでしょう。

このページの目次

2.掛け軸作家「安岡 正篤」についての概要

安岡正篤は終戦時の「玉音放送」の原案を添削したことでも知られており、終戦後は「全国師友協会」を組織し、陽明学を基礎とした東洋思想の普及に努めました。文豪の三島由紀夫と親交があり、著作を伊沢甲子麿介して贈っています。著書は他にも『支那思想及人物講話』、『王陽明研究』などを残しています。

3.掛け軸作家「安岡 正篤」の生い立ちや歴史

安岡正篤は1898年(明治31年)大阪で素封家の四男として生まれました。1922年(大正11年)東京帝国大学の卒業記念として執筆した『王陽明研究』が反響を呼びます。大学卒業後は文部省に入省しますが半年で辞めて、その後皇居内の社会教育研究所の教授や教育部長に転じます。正篤は伝統的日本主義を主張し、大正デモクラシーに対して批判的な立場をとりました。著作の『日本精神の研究』、『天子論及官吏論』は軍人や華族などが心酔したといわれています。1927年(昭和2年)に「金鶏学院」を設立、1931年(昭和6年)には「日本農士学校」を創設し教化運動に傾倒していきます。終戦後は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)によりこの2校は解体され、正篤自身も大東亜省奉職を理由に公職追放の立場となりました。1950年(昭和25年)に公職追放令第一次解除されると、政財官界と深く関わり、影響力を持ち続けたといわれています。

4.安岡 正篤の掛け軸作品の代表作一覧

  • 東洋倫理概論(1921年)
  • 王陽明研究(1922年)
  • 古今名詩幽情集(1930年)
  • 世界の旅(1942年)
  • 醒睡記(1963年)

5.安岡 正篤の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

高額となる条件としては、安岡正篤の真作であるといえるかどうかが重要です。その他では、シミ、シワ、折れなどはないか、印や落款があるか、箱の有無は、作品のサイズはどれくらいかといったことによっても査定結果は変動します。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 市場価値はあるか(有名作家の作品なら多少劣化していても高値が付きます)
  • 安岡正篤本人の作品かどうか(サインや落款が確認できるか、いつの時代の作品であるか)
  • 欠けなどがなく保存状態は良好か(補修せずにそのままお持ちください)
  • 掛け軸の付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 素材の質、種類

6.安岡 正篤の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

安岡正篤の掛け軸作品はネットオークションで、真贋不確かなものでも数千円程度~数万円で取引されています。真作を保証するものであれば、『朱子勧学詩』という作品で本紙寸縦約139m×横約34cm、「紙本彩色」、「真筆」、「紫檀鉢軸」、作品状態は「概ね良好」、付属品として「裂の袋表装、共箱」とする品物が、298,100円で落札されています。

7.安岡 正篤の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

安岡正篤は戦前、戦後の日本において各界に影響力を持つ人物でした。「全国師友協会」は解散しましたが、現在でも独立した支部が思想を継承しています。安岡正篤の掛け軸作品を所有されている方は是非一度査定を検討されることをお勧めいたします。