横山大観作『海暾』の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.横山大観作『海暾』を売りたいお客様へ

横山大観は明治~昭和期にかけて活躍した日本を代表する画家です。菱田春草や下村観山らとともに、大胆な没線描写による朦朧体を試みるなど改革運動を推進し、日本画に新しい時代をもたらしました。芸術的、社会的に大きな影響を与えた偉大な画家として美術史に名を残しています。『海暾』は穏やかな潮騒が聞こえてくるような日の出の風景を描いた一幅で、大観の作品の中でも富士と並んで人気の高い画題です。

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2.横山大観作『海暾』についての解説

横山大観の『海暾』には、生い茂る松、青い海の波、昇る朝日と、吉祥の要素が晴れやかに描かれ、正月の床など、ハレの場を飾るにふさわしい作品となっています。贈り物としても喜ばれる縁起の良い画題だけに需要も高く、大観はこの画題で複数の作品を世に遺しました。多くは昭和20年代の作で、大観80歳代円熟期の作品としても高い評価を得ています。軸装のほかに、額装の作品も多く市場に出回っています。

3.横山大観作『海暾』の作品の特徴について

『海暾』の多くは横幅の作品です。浜辺に波打ち寄せる穏やかな海の向こうに、太陽が昇る朝の風景が描かれています。手前の海岸には松林が配され、青い海のなだらかな水平線はやがて朝ぼらけの空へと溶けていきます。朱色の太陽がうっすら空を染めながら昇っていく様子は、吉祥の前触れを感じさせるだけでなく、大観作品独自の気品漂う作品となっています。

4.横山大観作『海暾』の買取相場価格について

『海暾』は縁起の良い画題として喜ばれ、大観はこの作品を数多く制作しました。美術館に所蔵されているものも多く、愛知県の古川美術館や長野県の北野美術館などにも収蔵されています。人気の高い作品だけに、ネットオークションでは複製した工芸作品なども多く出回っており、例えば額装縦66.5cm×横75cm、画寸縦43cm×51cmのリトグラフが80,000円で落札されています。真作であればかなりの高額取引となり、オークションでの落札例をあげると、落札予想7,000万円~9,000万円とされた縦34.1cm×横48.7cmの絹本の軸装作品が7,500万円で落札されたものがありました。真作ならば多くは1,000万円以上で落札されています。

5.横山大観作『海暾』についてのまとめ

風格、気品、存在感に絶対的な大道を感じさせる『海暾』は、横山大観の作品の中でも市場での売買が盛んな画題です。真作であれば数千万円の高額査定も期待できるでしょう。作品をお持ちの場合には、ぜひ専門家の査定を受けてみてはいかがでしょうか。