吉田 苞竹(よしだ ほうちく)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.吉田 苞竹の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

吉田苞竹は日本の近代書壇を主導した書家のひとりです。「正しい書」を提唱し、書道研究会の創設や機関誌『書壇』を主宰するなど書道の普及と発展に身を奉じました。「近代書道の父」と誉れ高い吉田苞竹の掛け軸は、状態の不備をものともしない価値を秘めています。

このページの目次

2.掛け軸作家「吉田 苞竹」についての概要

大正の終わり頃、複数の書道団体が設立して盛んに書道展を開催する時期がありました。その頃に書家として頭角を現わし、仲間と共に新たな書道団体、戊辰書道会を立ち上げたのが吉田苞竹です。その後も後進の指導や月刊誌の刊行など精力的に活動した苞竹の願いは、書道の普及とさらなる発展でした。とくに氏が刊行した『碑帖大観』全50巻は、近代書学の確立におおいに貢献したといいます。

3.掛け軸作家「吉田 苞竹」の生い立ちや歴史

吉田苞竹は1890年に山形県で生まれました。本名を茂松といい、幼くして書道に強い関心を抱いていました。12歳になると黒埼研堂に教えを乞い、書と漢籍を学びます。1919年に書道に骨を埋める思いで上京し、書道研究会(今の書壇院)を創設。若い書家を指導するかたわらで、自ら集めた書の資料をまとめた『碑帖大観』の刊行にとりかかります。そして1928年に戊辰書道会の設立、『碑帖大観』全50巻刊行、月刊誌『書壇』創刊と立て続けに功績を残し、日本書壇での地位を不動のものとしました。

4.吉田 苞竹の掛け軸作品の代表作一覧

  • 碑帖大観(1924~28年)

5.吉田 苞竹の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

近代書壇の発展に尽力した大家である吉田苞竹。氏の掛け軸で高額査定を望むならば、はっきりと本人の真筆であると断言できるといいでしょう。いい作品にはいい素材が使われる傾向にあるため、作品自体や入れる箱が何で作られているかも満たしておきたいポイントです。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 落款や為書などから吉田苞竹の作品と判断されるか
  • 中身や表装はどんな素材でつくられているか
  • シミ・シワといった状態劣化はどの程度か
  • 付属品の種類とその有無(箱、鑑定書、裏書など。箱ならば素材はなにか)

6.吉田 苞竹の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

掛け軸で高額査定をえるにはいくつかのポイントを満たしておきたい、と先ほどお話しました。しかし吉田苞竹ほどの書家ですと、査定ポイントを満たさず高額買取が成立する場合があります。真贋記載なしで「紙本、箱なし、シミ少々、折れ、時代ヤケ、表装傷み」とする表装198cm×47cm、本紙134cm×34cmの『二行書』がかつてネットオークションに出品され、60,000円で落札されました。この作品は状態にいくつもの不備があり、掲載された写真を見ても折れやシワが目立つものでした。それでもこの価格で取引が成立したのは、吉田苞竹の作品だったからかもしれません。

7.吉田 苞竹の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

吉田苞竹はその功績から「近代書道の父」との呼び声が高い書家です。掛け軸の場合、少しくたびれている程度なら数万円の値打ちがつくことも考えられます。まずはプロの査定にゆだねることが肝要です。紛れもない真作かつ保存状態および付属品も万全な逸品ならば、数十万円の高値買取も視野に入るでしょう。

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