吉嗣 拝山(よしつぐ はいざん)の作品を高価買取!掛け軸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.吉嗣 拝山の作品を売りたいお客様へ

吉嗣拝山は、南画家です。山水画を得意とし特に芦雁図は賞讃を集めましたが、震災で右腕を失い、左手で揮毫したことで知られています。信州の児玉果亭・愛知の山本梅荘と共に地方南画家の三傑と称されています。

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2.吉嗣 拝山についての解説

吉嗣拝山は別名を獨臂翁(どくひおう)、獨掌居士(どくしょうこじ)、左手拝山(さしゅはいざん)とも称していましたが、獨臂とは片腕という意味です。吉嗣拝山は26歳の時、災害の影響で家屋の下敷きになり右腕を切断する重傷を負いました。この事故を境に南画に一生を捧げることを決意し、みずからの右骨で作った骨筆を携えて各地を漫遊しました。その後33歳で中国に遊学し、詩・書・画の三道の研究に励みました。

3.吉嗣 拝山の歴史

吉嗣拝山は町絵師として活躍した梅仙(ばいせん)の長男として、太宰府で生まれました。拝山は13歳から太宰府の三条町にあった六度寺の宿坊で働きはじめ、19歳のときに日田の広瀬淡窓にあこがれて咸宜園に入門。明治維新にあたり政府は優秀な書生を採用するようになり、右腕を失う事故にあうまで吉嗣拝山も備中倉敷県の役人となりました。

4.吉嗣 拝山の代表作

  • 富岳の図
  • 山水図

5.吉嗣 拝山の作品の買取査定ポイント

吉嗣拝山は地方三大家の一人に数えられるほどの確固たる名声を築いた人気画家であるため、高額査定の可能性があります。それには真作であるかどうかが大きなポイントとなっています。鑑定書や証明書などがあるかどうか、さらに保存状態が良いか、箱があるかなども査定額UPの重要な要素です。

代表的な査定ポイント
  • 素材の質、種類
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 希少な作品であるか(欲しがる人が多いほど買取価格はあがります)

6.吉嗣 拝山の作品の取引相場価格

吉嗣拝山の作品が市場に出回ることは、現在においてはほとんどありません。そのため実際の買取相場価格は残念ながら不明となっています。取引相場価格は、保存状態や作品の種類によって大きく変わります。鑑定書や烙印などから吉嗣拝山の真作であることが証明できれば、高値で取引される可能性があります。

7.吉嗣 拝山の作品の買取についてのまとめ

九州文人画壇における中心人物、吉嗣拝山。フランスの東洋美術研究家ミジヨンに賞讃されるなど、国内外に盛名を馳せました。市場価値が高く人気があることの裏返しで贋作も多く出回っています。そのため高額査定においては、真作であるかどうかが重要な鍵になるでしょう。