楊 守敬(よう しゅけい)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.楊 守敬の掛け軸作品をお持ちで売りたいお客様へ

楊守敬は明治時代に来日し、巌谷一六、日下部鳴鶴らに北魏の書を伝えるなど日本書壇に大きな影響を与えた書家、学者です。碑文に刻まれた文字を究める金石学に優れ、これまでの書道理論などを刷新しました。大変な博識で知られ、目録学の分野では、日本滞在中に『日本訪書志』を著わしています。

このページの目次

2.掛け軸作家「楊 守敬」についての概要

楊守敬(1839年~1915年)は中国湖北省の出身で、字は惺吾、号は鄰蘇老人としています。歴史地理、金石、目録、書学など多くの分野で優れた研究成果を上げ、歴史地理学の大作『水経注疏』を上梓するなど学問の発展にも大きく貢献しています。書風は欧陽詢を継承したと言われ、高い評価を得ています。

3.掛け軸作家「楊 守敬」の生い立ちや歴史

楊守敬は、生家は商家ながら勉学に励み幾度も科挙に挑みますが失敗し、その後は学問の道にひたすら打ち込みました。1880年には初代駐日公使の何如璋に請われ、公使館員として来日します。そこで、すでに中国本国で失われていた古書が日本に現存していたことに衝撃を受け研究に没頭し、『日本訪書志』として完成させました。また、東京に滞在していた間は、日本の書家とも交友を深め、明治の日本書道界に大きな刺激を与えています。引退して後は、能筆家としての名声ゆえに注文に応え書を売る晩年を過ごし、77歳で逝去しました。

4.楊 守敬の掛け軸作品の代表作一覧

  • 平碑記(1867年)
  • 平帖記(1868年)
  • 学書邇言(1868年)
  • 楷法溯源(1877年)
  • 日本訪書志

5.楊 守敬の掛け軸作品の買取査定ポイントのご案内

中国国内のみならず日本でも非常に高名な書家であるため、肉筆の書作品は高い値で取引されることもあります。さらに署名、落款や書風などからより真跡の可能性が高いものとなると、さらなる高額査定も期待できます。

代表的な掛け軸作品の査定ポイント
  • 作者の署名(落款)があるかどうか
  • 保存状態は良いか(傷、シミ、カビなどが少ないほど評価額は上がります)
  • 付属品が残っているか(共箱・袋・紐などが揃っていればなお良し)
  • 楊守敬本人の作品であるか(証明書や鑑定書があるか)
  • 何の素材でできているか
  • 作品の大きさはどうか

6.楊 守敬の掛け軸作品の取引相場や取引参考価格

現在出回ることの少ない作者の真跡は希少価値が高いと言え、保存状態や付属品の有無などで査定額は変動するものの、肉筆の作品で真作と想定される材料が多くあるものは一気に価値が高騰しています。縦32cm、横21.5cmの詩冊では、「イタミ、シミ有り」という状態でしたが、作家の署名が確認でき、その書風も作家の真跡を思わせるもので180,553円の高額落札となりました。

7.楊 守敬の掛け軸作品の買取についての情報まとめ

日本書道界の発展に寄与し、学者、書家として生涯を研究に捧げた楊守敬は、日中両国の多くの書家に現在も崇敬されています。肉筆の掛け軸など大変価値の高い作品が、その縁の深さゆえ日本に多く眠っている可能性もあります。一度ご確認のうえ、これはと思う作品がありましたら、ぜひ査定に出されることをお勧めいたします。

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