春画(しゅんが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.春画作品を売りたいお客様へ

春画は特に江戸時代に流行した性風俗を描いた絵画です。現代において春画は、法的に猥褻出版物としての扱いは受けておらず、芸術作品として社会的に高く評価されています。鈴木春信や菱川師宣など有名な作家の作品であれば、数十万円、数百万円以上の高額査定も期待できます。

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2.春画についての解説

春画は浮世絵の一種で、性的題材を描いた絵画を指します。笑い絵、枕絵、枕草紙、秘画、ワ印(わじるし)とも呼ばれることもあります。春画には子どもの姿が描かれることも多く、男女にイタズラを仕掛けたりし、これは笑い絵とも呼ばれた春画らしいユーモアの手段のひとつだと考えられています。

3.春画についての歴史

日本での春画の始まりは、中国の医学書とともに伝えられた房中術(ぼうちゅうじゅつ)の解説図だと言われています。春画は室町時代から江戸時代にかけて庶民に広がり、絵師たちによって扇子などに描かれるようになりました。初期の絵師としては菱川師宣が代表的で、彼の作品の大半が春画です。またその後、井原西鶴の浮世草子『好色一代男』で好色物と呼ばれるジャンルが流行し、以降春画の需要が増えたと言われています。

4.春画作品の特徴について

春画の描写は必ずしも写実的なものではなく、性器がデフォルメされ大きく描かれることが多いのが特徴です。春画の利用法の一つに災難よけの一種のお守りがあり、武士は鎧の下に厄除けの守りとして春画を忍ばせていました。このことから春画は「勝ち絵」とも言われるようになり、縁起物として扱われました。後世になると、商人が火事を避ける願いを込めて蔵に春画を置いたとも言われています。また、春画の枕絵は花嫁の性教育のテキストとしても利用されました。

5.春画作品の買取査定ポイント

当初の春画は肉筆で描かれており、現存する肉筆春画はおよそ200から300点だと推測されています。日本人作家が手がけた春画は肉筆作品の場合、希少価値が高いことから高額査定の可能性があります。また保存状態は良いか、制作された年代や作品のタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準ポイントもあてはまります。

代表的な査定ポイント
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っていれば査定額は上乗せできます)
  • 素材の質、種類
  • シミ汚れ、欠けなどがなく保存状態は良好か
  • 大きさ(高さ、横幅をご確認ください)

6.代表的な春画作家の買取相場価格について

オークションで取引される春画の掛け軸は数千円のものから数億円のものまで存在します。作品の出来栄え、画題や保存状態などによってその価格帯は幅広く、制作年の古い作品ほど希少価値が高くなる傾向にあります。また、署名や落款がなく作者がわからない掛け軸でも、実は有名な作者の作品で、高額な査定額になるケースもあります。

歌川 豊国 二代目 作 『春宵秘戯図』

歌川豊国(二代目)の『春宵秘戯図』はサイズが33.6cm×53.2cm、軸寸不明で真贋も不明であったものの80万円と高額で落札されました。江戸時代の浮世絵師であった歌川豊国(二代目)は面長猪首(おもながいくび)型の美人画が得意で、春画版画の数も多いことで知られています。歌川豊国(二代目)の真作である、また保存状態が良好であれば数十万円から数百万円の買取は大いに期待できるでしょう。

鈴木 春信 作 『作品名不明』

鈴木春信は錦絵(多色摺り)を大成させた人物として知られており、オークションでの実例も美人画が多い印象です。春画作品もいくつか現存し、20~30万円が買取平均相場です。作品名は不明ですが鈴木春信が手がけた、サイズが25.5cm×20.1cmの春画は46万円で取引された実績があります。

鳥居 清長 作 『色道十二番』

江戸時代中期から後期にかけて活躍した浮世絵師、鳥居清長。スラリとしたモデル顔負けの美人画で一世を風靡しました。鳥居清長の手による春画作品『色道十二番』はサイズが38.1cm×25.6cmで、軸装作品ではないですが17万円で落札されました。鳥居清長の春画は過激さが少なく、ほのぼのと温かみのある作品が多いです。作品の種類によって鳥居清長の春画作品は価格が大きく変動し、好条件がそろえば数万円から数十万円以上の買取も見込めます。

7.春画作品の買取についてのまとめ

春画は卑猥で性的な描写だけでなくユーモアにもあふれていたことから、武士も庶民も分け隔てなく鑑賞を楽しまれてきた絵画と言えます。浮世絵の高度な技法も随所に見ることができるので、現代においても春画作品は人気がありすぐに買い手がつくことでしょう。もし春画作品の売却をお考えなら、鑑定書や共箱つきなどで真作保証できること、良好な保存状態や付属品が揃っているかなど重要な査定ポイントと合わせて確認しておきましょう。

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