横浜絵(よこはまえ)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ

1.横浜絵作品を売りたいお客様へ

横浜を画題として描いた、横浜絵。外国人居留地が設けられるなど異国情緒感溢れる横浜の風景は、当時の庶民の好奇心を刺激しました。現在でも骨董価値、さらに歴史資料的の高い作品として高額で売買されています。本記事では日本人作家が手掛けた横浜絵について、技法や特徴、歴史を交えて査定の際のポイントについて解説しました。

このページの目次

2.横浜絵についての解説

横浜を画題として描いた横浜絵は、江戸時代から明治時代に描かれた浮世絵の様式のひとつです。横浜は安政6年(1859年)に貿易港として開かれ、異国風物の存在する街でした。異国情緒に溢れる横浜の風景のほか居留地に暮らす外国人やその様子を色彩豊かに描いた横浜絵は、旺盛な好奇心に富んだ人々の強い関心を呼び人気を博しました。

3.横浜絵についての歴史

横浜絵は居留地や異人風俗に興味を持った江戸の版元が、その風景を浮世絵師たちに描かせたことがはじまりとされています。主に横浜港、商館風建物、異国人の風俗などが描かれ、このことから横浜浮世絵、ハマ絵、横浜錦絵とも呼ばれています。横浜絵にはおよそ八百数十点に及ぶ作品が現存していますが、それらは横浜開港直後の極めて短い期間のなかで大量に制作されました。

4.横浜絵作品の特徴について

横浜絵の最大の特徴は、西洋の珍しい文物を題材とし、江戸時代末期における浮世絵の歪んだ空気を吹き払う清々しい空気と活気に満ちている点です。絵師たちの目を通して、黒船や港の風景、新開地である横浜の繁栄のようす、外国人とその珍しい風俗や習慣をうかがい知ることができます。

5.横浜絵作品の買取査定ポイント

異国趣味溢れる横浜絵の査定で重要なことは、どの作者の手によって制作された作品であるかということです。有名な作家であれば真贋の有無についても重要で、出来栄えのほか、作品の署名や落款で真作かどうかが判断されます。また、掛け軸においては画題やサイズ、保存状態が良好であるかどうかも大切なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 付属品の欠けはないか(共箱・共布・栞などが揃っているか)
  • 傷み具合はどうか(保存状態が良好であれば評価額が高くなります)
  • 希少な作品であるか(欲しがる人が多いほど買取価格はあがります)
  • 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)
  • 真作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名・落款(らっかん)があるか

6.代表的な横浜絵作家の買取相場価格について

横浜絵の掛け軸の価格帯は幅広く、まずは真作であるかどうかが大きなポイントです。また保存状態は良いか、制作された年代やタイトルがはっきり分かっているかなどの一般的な骨董品の査定基準があてはまります。数千円のものから数億円のものまで存在し、作品の出来栄え、画題や保存状態などによって価格は大きく変動します。また作家が人気のある著名作家であれば高値での取引が期待できるでしょう。

歌川 芳虎 作 『萬國盡 英吉利人』

歌川芳虎は、維新前後の目新しい風俗を描いた横浜絵の代表的な絵師のひとりです。歌川芳虎の『萬國盡 英吉利人』という作品は、サイズが37.5cm×25.1cmで、オークションにて約2万円で取引されました。彼の作品は外国人の人物像を描いた横浜絵作品が特に人気であり、5万円前後の値がつくことが多いです。真作であれば、数十万円を超える買取も大いに期待できるでしょう。

歌川 芳員 作 『歐羅巴洲之内佛蘭西国』

歌川芳員は横浜絵の先駆者として、多くの作品を手掛けました。その横浜絵はオークションでも取引数の多い作品です。サイズが37.2cm×25.0cmの『歐羅巴洲之内佛蘭西国』と名付けられた作品がオークションで取引された際には、4万5,000円の価格で落札されました。歌川芳員の作品は5万円前後の落札事例が多く、真作保証されたものであればそれ以上の価格で落札されることが期待できるでしょう。

歌川 芳幾 作 『外國人物圖畫 南京 佛蘭西』

歌川芳幾は歌川国芳の門人として横浜絵のほか、戯画、美人画、武者絵、役者絵などさまざまなジャンルの浮世絵を手がけました。そのため市場でも、歌川芳幾の横浜絵作品の取引事例は多いです。『外國人物圖畫 南京 佛蘭西』という作品はサイズが37.9cm×25.5cmで、5万5,000円で落札されています。作品の種類や画題によって価格が大きく変動し、真作であれば数万円から数十万円以上の買取も見込めます。

7.横浜絵作品の買取についてのまとめ

横浜絵は浮世絵の一分野でありながら、これらの作品は当時の横浜を伝える貴重な歴史的資料にもなっています。現代において横浜絵の掛け軸はコレクターの間で高値で売買され、作品の状態や種類によって高額の査定になることも多いです。もし物置などに眠っている横浜絵の掛け軸がある場合には、一度査定に出してみることをおすすめします。思わぬ高値になることもあるでしょう。

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