幽霊画(ゆうれいが)の掛け軸買取を実施中!【SATEeee掛け軸買取】へ
1.幽霊画作品を売りたいお客様へ
幽霊画は幽霊絵とも呼ばれ、文字通り死者の魂である幽霊を描いた絵のことです。浮世絵の巨匠として知られている葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年らも多くの幽霊画を残しています。幽霊画は現代においても人気があり、美術館などで定期的に企画展が開かれています。売却事例を交えて査定のポイントをまとめましたので、日本人作家が手掛けた幽霊画をお持ちの方は参考にしてください。
このページの目次
2.幽霊画についての解説
幽霊画は江戸時代から明治時代にかけて描かれた日本画や浮世絵の様式のひとつで、あらゆる絵画の中でも最も難しい技法とされています。暗くよどんだ色使いが主流で、幽霊の姿は絶妙な透かし、ぼかしを駆使して描かれました。また、江戸時代には幽霊画には魔除けの効力があると信じられていて、家内安全や病魔退散の護符のような役割があったと言われています。
3.幽霊画についての歴史
江戸時代後期には歌舞伎、落語などで怪談物が流行していました。その怪談を題材にした浮世絵が人気を博し、特に「東海道四谷怪談」「番町皿屋敷」「東山桜荘子」は多く描かれました。葛飾北斎はリアルさを追求するため鈴ヶ森刑場に出かけ、実際に首を切られた罪人を写生し生首の図を描いたという逸話も残っています。
4.幽霊画作品の特徴について
幽霊には妖怪や怪物と違い、もともと人間でありながら成仏できずに現世に現れるという特徴があります。幽霊画は幽霊の怨念や心残りといった人間の底知れぬ感情に注目し、浮世絵を通してうらみや儚さ、狂気を表現しています。贋作が多く流通しているほか、幽霊画には作者不詳の作品が数多く残っていることも特徴の一つです。
5.幽霊画作品の買取査定ポイント
浮世絵の幽霊画には、背筋を凍らせるような恐ろしい幽霊の姿が描かれています。幽霊画の査定においては作家によって、また制作年代によって骨董価値が大きく異なり、保存状態や作品の画題、真作の有無でも価格は変動します。真作と証明できる鑑定書があるとより高額な査定に繋がるでしょう。
代表的な査定ポイント- 購入時期や金額、入手経路がわかっているか
- 付属品が揃っているか
- 保存状態は良好であるか(破損・汚損が目立っていないか)
- 真作であるか(有名作品の偽物や贋作が多く出回っています)
- 作家の署名・落款(らっかん)があるか
- 表装の種類
- 掛け軸のサイズ(高さ、横幅をご確認ください)
6.代表的な幽霊画作家の買取相場価格について
浮世絵の幽霊画は画題や保存状態などによって、その価格帯は幅広い上に贋作も多数流通しています。幽霊画の掛け軸においては制作年の古い作品ほど保存が難しく、現存している作品のうち状態の良いものは希少価値が高くなる傾向にあります。また作家が著名な人気作家であればより高額な査定も期待できるでしょう。
歌川 国貞 作 『尾上梅幸』
歌川国貞は江戸時代の浮世絵師で、浮世絵師随一とも言われる数万点の作品を残しています。歌川国貞の『尾上梅幸』という幽霊画は、オークションにて18万円で取引されました。もともとオークションでの落札予想価格は5万円~10万円でしたが、落札予想価格の2倍近い額で落札されました。この『尾上梅幸』は軸装作品ですがサイズは不明です。歌川国貞の真作であれば落札平均価格は20~30万円台で、画題によっては100万円以上の査定も期待できるでしょう。
歌川派(伝国芳) 作 『怪談話し』
歌川派(伝国芳)の『怪談話し』という作品は、真贋不明の作品ながら62万円の価格で落札されました。この『怪談話し』はサイズが本紙116.9cm×56.8cm、軸寸218.8cm×77.3cm、紙本、彩色の軸装作品です。作家を問わず幽霊画の作品はオークションに出回ることが少ないですが、珍しい作品については数十万円以上の落札が期待できます。
葛飾 北斎 作 『百物語 お岩さん』
江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎は、日本国内のみならず世界でも高評価を受け「ジャポニズム」という現象まで巻き起こしたことで知られています。幽霊画『百物語 お岩さん』という作品は本紙249cm×185cmで、全体に傷や汚れなどが目立つ状態でしたが約19万円で落札されています。鑑定書などはないものの53件の入札があり、すぐに買い手がつきました。葛飾北斎の作品は幽霊画や妖怪絵など作品の種類によって価格が大きく変動しますが、平均して20万円~30万円くらいが相場の額になります。人気の高い『富嶽三十六景』などは数百万円から1,000万円以上のケースもあります。
7.幽霊画作品の買取についてのまとめ
幽霊画には怖さと同時に、儚さや美しさも秘められています。浮世絵の幽霊画の取引相場価格は、掛け軸に描かれた主題、また制作された年代によって価格が変動します。真作証明ができること、有名作家の作品であり、さらには保存状態の良い作品であれば高価買取につながる可能性が高ります。幽霊画の掛け軸をお持ちの方は、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。
その他の日本画について
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